ニコンは、戦後少しずつ顕微鏡に力を入れるようになりましたが、他社に比べてその歴史は非常に浅いものとなっています。古くは、「Joico」という顕微鏡を製作したことはありますが、戦前・戦中・戦後は、もっぱら双眼鏡や兵器の照準器などに力を入れていました。私が愛用しているのはニコンの古い顕微鏡ですが、その歴史はとっても浅いものなのです。
ニコン古い顕微鏡
【ちょっとユニークなニコンの「古い顕微鏡」】
鏡体が可動式で、前傾します。落射照明式に利用できるようなっています。落射照明用ランプシステムは付属していませんでした。内部のミラーもありませんでした。写真撮影用の「アダプタ」が入っていました。ニコンらしく堅固な作りになっていますが、付属の対物レンズはクオリティーが低くて実用的ではありませんでした。ラベルには「J型」と記載されていますが、ネットを調べても、このタイプは見つかりません。 ニコンの「古い顕微鏡」J型を入手しました。堅牢な造りで、往年のニコンのカメラを彷彿とさせます。金属顕微鏡として使用するための照明取り入れ口とハーフミラーが、対物レンズの上にあります。写真撮影用のアダプタ(ニコン用)が付属していました。整備します。
【普通の古い顕微鏡】
【教育用の廉価版顕微鏡】
ニコンの「古い」教育用の顕微鏡。E2型(対物レンズ3個)とE型(対物レンズ2個)。1000円前後で入手でき、携行も簡単そうなので、子どもクラブ」用に何台か見つけて、購入しました。うち1台は、ほぼ「新品」でした。接眼レンズ(10倍、15倍)は標準規格なので、ペンタックス用顕微鏡アダプタを付ければ顕微鏡写真も撮影できます。